
マルタ共和国は、地中海に浮かぶ3島からなる独立国で、イタリア最南の島、シチリア島のさらに南の沖合約90キロの距離に位置します。ヨーロッパ有数のリゾートとしても有名で、年間約120万人が訪れます。下記の理由から移住先として超富裕層・富裕層から人気があり、第二のモナコとして注目されています。
マルタで暮らすメリット
- 所得税の超低税率、キャピタルゲイン非課税、相続税・贈与税のない税制度
- 主要国との優位的な二重租税回避条約
- 法人税の優遇制度と高度に整備された法体系
- 世界のトッププレイヤーが参加する活気ある金融マーケット
- 地中海の中心に位置するという理想的なロケーション
- マルタ国際空港や港からの快適なアクセス
- 英語圏、高い生活水準、安全性
マルタに移住するための2つの方法
マルタに移住するには、「グローバル・レジデンス・プログラム(納税による居住権取得)」と、「マルタへの投資による市民権(パスポート)取得」の2つの方法があります。
1. グローバル・レジデンス・プログラム(納税による居住権取得)
マルタ共和国は居住地としてとても魅力的な地中海にあります。場所にもよりますが、外国人が220,000ユーロから275,000ユーロの不動産購入、もしくは年間8,750ユーロから年間9,000ユーロの不動産賃貸物件を借りることにより、グローバル・レジデンス・プログラムを利用しマルタ居住権を取得することができます。
この居住ビザにより、マルタに居住する権利と、制限なく出入国できる権利を得ることができます。居住者は優遇税率と、マルタの二重課税回避条約の適用が可能になります。
【条件】
- 中心地の場合、275,000ユーロ以上の不動産物件を購入、もしくは年間9,000ユーロの不動産物件の賃貸
- 年間183日以上マルタに住む
- 年間15,000ユーロ以上の税金を支払う(海外からの送金に対して15%の優遇税率で課税、最低税額15,000ユーロ)
- 5年後に永住権申請可能、永住権取得後は海外からの送金に対する15%の優遇税率はなくなります。国内所得に対する税率は一律35%。ただし国内外問わずキャピタルゲインについては非課税
- 申請にかかる期間は約2ヶ月
2. マルタへの投資による市民権(パスポート)取得
個人投資家プログラム(IIP)
マルタの個人投資家向けのプログラムは世界の超富裕層とそのご家族をおもな対象にしています。このプログラムは国際的評価の高い安定した中立国で欧州連合(EU)に加盟するマルタ共和国が、効率のよい申請手続き、世界で最も厳正な審査基準と身元調査により、高い社会的地位にある申請者及びご家族のみに国籍を取得する権利を提供しています。
また、マルタの市民権取得により、イギリス・ドイツ、フランスなどEU加盟国の28ヵ国及びシェンゲン協定に加盟しているのでスイスにおいても、居住・就業の自由を得ることができます。
市民権は申請直前の12ヶ月間マルタの居住許可を持つ方及びご家族で、厳しい審査基準をクリアできた方が取得することができます。申請には政府のファンド、もしくは国家の発展に多大な貢献をすることが求められます。プログラム初期段階での最低貢献(寄付)金額は下記のように設定されています。
- 主申請者の650,000ユーロ以上の国家開発基金もしくは社会基金への貢献(寄付)
- 配偶者と未成年の子供の貢献(寄付):一人当たり25,000ユーロ
- 扶養家族のうち、18歳から26歳の子供、もしくは55歳以上の両親の貢献(寄付):一人当たり50,000ユーロ
さらに身元調査費がそれぞれ以下のように設定されています。
- 主申請者:7,500ユーロ
- 配偶者、成年の子供、両親:5,000ユーロ
- 13歳から18歳の子供:3,000ユーロ
申請者は最低5年間マルタに350,000ユーロ以上の不動産購入、もしくは一年あたりの賃料16,000ユーロ以上の不動産賃貸による居住予定を持たなければなりません。
そして150,000ユーロの政府認可の金融商品への最低5年間の投資が必要です。
マルタの個人投資家プログラムにより市民権を取得した場合、取得者とその家族は生涯マルタ人として人生を送ることができます。またその子孫もマルタ市民権を取得することが可能となります。
マルタの不動産マーケットは世界金融危機後、回復傾向にあり、以下の理由により投資の絶好の機会となっています。
- 2009年以降の新規開発される物件数が劇的に減少したこと
- この供給の減少が不動産価格を安定させ、価格が上昇傾向にあること
- 新築物件の供給不足により、需要が既存物件に集中し、投資家や不動産オーナーにとって好ましい価格上昇傾向ができたこと
個人投資家プログラムは不動産に投資する選択肢もあるため、5年間の投資期間後には、投資回収を確実なものにするでしょう。
近年、マルタ政府は海外資本を呼び込むため、海外投資家と起業家に対する税控除などの優遇策を導入しています。
過去15年間、マルタは近代的金融センターを開発し、現在では南ヨーロッパでもっとも重要な金融拠点となっています。
マルタは貿易会社や条約で保護された国際的な持ち株会社を低税率で登記するには最適です。また船舶の重要な登録地でもあり、ヨットの無税登録でも人気があります。
マルタの労働者は、英語が話せ、勤労意欲が高く、質の高い教育を受けています。また、マルタは国内でビジネスを始める外国人や企業に対し、工場の賃料を低めに設定したり、低金利のローンなどの優遇策を提供しています。それ以外にも地中海ビジネスの戦略的な拠点として、活発な国際取引状況と生活水準の高さにより最も魅力的な地域となっています。
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