香港はここ数年、ビジネスの設立を積極的に支援し、起業の場として香港を選択する企業家の数が増えています。資金調達のプラットフォームからコワーキング(スペースを共有しながら独立した仕事を行う共働ワークスタイル)のオフィススペースに至るまで、香港特別行政区は事業の設立に必要なものすべてを企業家の皆様に提供しています。

また、政府はより多くの企業家を香港に誘致するため、2015年度の政策計画において、香港外からの企業家の流入を強化することを約束しました。その結果、一般就業政策の下で新しい移民政策が導入され、より簡単に企業家が香港に在住し、仕事をすることができるようになりました。

新しい投資ビザプログラムは、企業家としての投資家に滞在許可を提供することを目的とし、「企業家としての投資」ビザと呼ばれています。企業家によるビザの申請条件が更新され、条件内容や必要な書類がより明確になりました。また滞在期間についても、最初の滞在許可の期間が1年から2年に延長され、更新してさらに3年の滞在許可が得られるようになりました。

さらに、現在の投資ビザプログラムには新規事業主も含まれており、多数ある公的プログラム(StartmeupHKなど)に参加することが望ましいとされながらも、(エンジェル・インベスターや民間企業などからの)適切な財政支援を受けている新規事業主は、「企業家としての投資」ビザプログラムの下でビザを申請することができます。

「企業家としての投資」ビザを申請する場合、(スポンサーと申請者向けの)既存の条件に加え、以下の情報を提出する必要があります。

  • 事業計画
  • 事業実績
  • 財源
  • 投資総額
  • 地元の雇用者の数
  • 新しい技術やスキルの導入

香港政府は次の4つの主要産業に関わる新規事業を推奨しています。

– 貿易

‐ 物流

‐ 観光

‐ 金融

‐ 専門家および生産者サービス

さらに、以下に挙げる経済発展委員会の4つのワーキング・グループに関連する事業も推奨しています。

– 輸送業

– 会議・展示会産業および観光業

– 製造業、革新技術産業、文化産業、創造産業

– 専門家サービス

この新しい投資ビザプログラムは2015年5月に導入され、香港により多くの優秀な企業家をもたらすことが期待されています。