東南アジアにおける居住プログラム

今日、世界のグローバル化によって、富裕層の方とそのご家族、会社経営者、投資家の皆様は、生活やビジネスのプランを最適にするすばらしいチャンスに恵まれています。複数の居住権や市民権を得ることによって、移動の自由や安全、生活の質を大幅に改善し、財政面や不動産に関する計画の選択肢を増やすことができます。

多くの富裕層の方々が、複数の国に居住できる選択肢を持つことを希望されています。また複数の国で生活、就職、勉強する権利を持つことは、将来子供たちが国際的に成功するためにとても役立ちます。

アジアにおける主な選択肢に、シンガポールとマレーシアの居住プログラムがあります。両プログラム共に、生活や資産の多様化に関心がある方達にとってとても魅力的なメリットを提供しています。

シンガポールの国際投資家プログラム

優れたインフラと高い質の公共サービスを誇るシンガポールは、世界で最も暮らしやすい国のひとつと言われ、アジアで最も住みたい都市としてよく選ばれています。また同国は、一人当たりの国内総生産において、世界で最も裕福な国のひとつでもあります。シンガポールの国際投資家プログラム（GIP: Global Investor Program）では、投資家や企業家が永住権を申請することが認められています。

GIPは、シンガポールに多額の財政投資をすることに関心があり、シンガポールを生活の拠点にしたいと望んでいる裕福な企業家や投資家を特に対象としています。

申請者は、該当する基準を満たしている限り、シンガポールに入国する前に申請書を提出し、居住権の原則的許可を申請することができます。居住権を取得するメリットは、最低1年間シンガポールに滞在し、就労できることにあります。ただし居住権の許可は、関係当局の自由な裁量に委ねられており、申請が却下された場合、その理由は説明されません。

マレーシアのマイ・セカンド・ホーム・プログラム

マレーシアのマイ・セカンド・ホーム・プログラム（通称MM2H）は、2002年に導入されて以来、2万7千人以上の申請者を受け入れてきました。過去数十年に渡り、継続的に産業が成長し、政治も安定しているマレーシアは、東南アジアで最も活気のある経済のひとつとして知られています。同国の経済は、非常にオープンな高中所得経済で、東南アジア地域で3番目の経済大国です。

同プログラムに申請するには、雇用や政府による財政的援助を必要とせず、マレーシアで経済的に自立する能力があることを証明する必要があります。具体的には、50万リンギット（約11万8千米ドル）以上の担保可能な資産があるという資産証明と、月に1万リンギット以上の収入があるという証明を提出する必要があります。

申請が許可されれると、申請者とその扶養家族に10年の数次ビザが付与されます。これは実際には居住権と同じであり、申請者とその扶養家族はマレーシアに住むことができます。

一般的に、多くの国が経済投資と引き換えに富裕層の個人に居住権を提供していますが、新たな居住国を求めている個人のほとんどは、金銭的な理由からではなく、むしろ家族生活や社会的および文化的な面で生活の質を向上させたいという理由で別の国に移住することを検討しています。上述のプログラムは、こうした人達が求めるより優れた生活の質と安全性を提供します。

居住権および市民権の取得に関するプラニングの概念は、当社の提携法律事務所によって1990年代に提案されました。グローバル化が進むにつれ、国際的にビジネスを展開している企業家や投資家の間で、居住権および市民権の取得に対する関心が高まっています。同事務所は、「マルタ個人投資家プログラム」と呼ばれる欧州連合によって唯一承認されている市民権取得プログラムの開発および継続的な運営に従事し、同分野における政府の諮問機関として高い評価を得てきました。

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